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1+1の行方 two fragments

たった ひとつの欠片を探して…

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ライブデート 4.

かなり夜更けに休んだのに

翌朝、私たちは随分早く目が醒めた。

途中覚醒したのは、一度。

Tがエアコンの調節に起き出した時

私もボンヤリと目が醒めた。

覚醒はしていなかった。

無意識にTがいる筈の場所を

私は手をパタパタさせながら

Tの身体を探した憶えがある。

その時、Tが慌てて

私のオシリにペタペタと触れた。

すると私の身体から力が抜け

再び眠りに堕ちたらしい。





朝、目が醒めた瞬間

本当に同時に目を醒ました私たち。

ちゃんと お互いの瞳を見詰めて

同じ朝を迎えたことに満たされる。

Tの指が私の身体に伸びる。

私の腕もTの身体に伸びる。

壊れものに触れるように

Tの指が私の背中から腰に掛けて

優しく滑って行く。

何度も何度も確かめるように

相手の口唇に自分の口唇を重ねる。

私の口元からは自然と熱を帯びた吐息が漏れる。

堪えようとしても漏れる吐息。

言葉はなくても伝わる想い。

『愛してる』





私が甘えた声で

『欲しい…』

そう訴えるとTはバスルームへ私を連れて行った。

広いバスルームの中にあるシャワースペース。

Tが私の身体を洗う。

洗いながら一番 敏感な突起を探し当て

指先で転がし、擦り上げる。

私は上手に立っていることが出来なくて

Tの首に腕を回し抱き付く。

シャワーで流しても流しても

私の女の部分からは粘液が溢れる。

『壁に手を付いて向こうを向いてごらん』

そう言いながらTは私の身体の向きを変える。

私は言われるままの態勢になった。

Tは床に座り込み、私のヒップを掴んだ。

恥ずかしい…

Tの目の前に私のソコがある。

腰を くねらせて逃れようとするけれど

Tは手に力を込め、態勢を変えさせてはくれない。

『可愛いよ』

『雫のココは本当に綺麗で可愛い』

そう言いながら舌を這わせ始める。

広いバスルームに女の声が響く。

Tの指が差し込まれた瞬間

私は子宮の入り口が痙攣する感じを覚え

瞬く間に逝ってしまった。

それでもTの指は私の中を探り

次の瞬間へと向かわせようとする。

思わず私は

『気持ちいい…』

口を付いて言葉を零してしまった。

Tの指が私の中を行ったり来たりすると

その度に湿った音が反響する。

恥ずかしさと快楽の狭間で

私は思い切り腰を突き出し喘いだ。

壁に付いた筈の手に力が入らなくなり

崩れ落ちるようになりながら

二度目の瞬間を迎えた。






ライブデート 3.

ホテルへ向かう電車の中でも

私の不安定感は残っていて

脳がグラグラ揺れているような

足元が崩れて行くような

イヤな感じが残っていた。

Tも分かっているから静かに

私を庇うようにしながら電車に揺られていた。

私が使っていた頃は急行しかなかった路線。

今では特急になっていて

ホテルまでの時間は早かった。





遅い時間にチェックインを済ませ

私たちは部屋のドアを開けながら

『ただいま』

そう二人同時に言った。

大切な私たちだけの空間。

窓の外には横浜の海と街の夜景が良く見えた。

荷物を片付け、シャワーを浴びて

二人だけで静かに乾杯。

今回のデートの前に おねだりしていた

Tが普段、部屋で着ているTシャツに包まって。

Tにでさえ ゆったりサイズのTシャツは

私が着ると膝まで隠れるくらい。

『まるでアメコミに出て来る女の子だね』

そんな風に笑うT。

ライブの感想とか

やっぱり二人とも人混みは苦手だとか

どうでもいいような話をしながら

夜が更けて行くのも忘れて話し続けた。

心地良い酔いに身を任せて…





『さ、そろそろ休もうね』

Tが私を諭すように言った。

いつもなら駄々をこねて

なかなか休もうとはしない私だけど

さすがに疲れと脳の揺れから

さっさと歯磨きを済ませ

先に横になっていたTの脇へ潜り込んだ。

ツインルームなんだから

別々のベットで休んだ方が楽なのに

私たちは敢えて一つのベットで休む。

そして必ず同じタイミングで途中覚醒をし

薄明かりの中で視線が合うことを

二人ともが同じように楽しむ。

先に寝息を立てたのは、T。

その寝息を耳元で確認すると

私も静かに眠りに就いていた。






ライブデート 2.

タクシーを拾い、ライブ会場へ。

エレベーターの前で30分ほど待たされた。

誘導するスタッフの手際が悪過ぎる。

Tは知り合いのスタッフと挨拶をし

それでも私の傍を片時も離れずにいた。

そして会場へ入り席に着いた私たち。

Tに促され、トイレに向かうと

そこにはヨツヤさんが立っていた。

緊張のせい?

うがいをしていた。

間近で見たヨツヤさんは大きくて

しかも、いい男でした(笑)





席に戻り、Tに報告。

『彼、いたよ』

そう言うと

『うがいか何かしてたでしょ』

ちゃんとTは知っていた。

お世辞にも広いとは言えないライブハウス。

そこに次から次へと お客さんが入ってくる。

何とも言えない息苦しさを感じ

私は駅で感じた悪い予感が当たったと

心の中で秘かに確信した。

でもTには言えなかった。

だって私を喜ばせようとして

せっかく連れて来てくれたライブだもの。

なんとか意識を逸らし

私の中の不安定を消そうと試みた。

でも私には無理だった。





満席になった会場にヨツヤさんが現れた。

その途端、広くはないライブ会場の中の空気が

一気に気温が上昇したような気がした。

もちろん照明の熱も加わっているせいもあった。

私は閉塞感から逃げ出したかった…

窓の外の空が更に私を不安定に追い込んでいく。

演奏が始まった途端、私は堪え切れずに涙を

ボロボロ零し始めてしまった。

すぐにTが私の異変に気付いた。

私の手を強く握り締め

『大丈夫。此処にいるよ』

『休憩になったら退場しようか?』

そう小声で声を掛けながら。

でも私は最後まで彼の唄を聴きたかった。

だからTの手を ずっと強く握り締めたまま

不安定なままでも彼の声に集中しようとした。

涙は止まってはくれなかったけど…





でもヨツヤさんの唄。

やっぱり素敵でした。

無駄に横文字を使わない歌詞。

そこが彼の魅力だと再確認させて頂きました。

そして声質。

ピアノの弾き方。

何もかもが彼の魅力なんだと。

帰り際、Tがヨツヤさんに挨拶をする。

そして私を紹介してくれた。

大きな手で握手をして頂き

私たちは他の お客さんより少し早く

ライブハウスを後にした。






ライブデート 1.

待ち合わせの改札に

今回は、すぐにTを見付けられた。

真っ直ぐTに向かって歩く。

私の姿を確認したTと視線が合う。

私は少し急ぎ足になりながら

一目散にTの身体に腕を捲き付けた。

三連休の最終日。

たくさんの乗客で ごった返す中

Tは私を抱き寄せながら

『おかえり』

そう耳元で囁いてくれた。

『ただいま』

ちゃんと私も答える。

今回のデートは一泊。

時間は少ないけれど楽しい時間に…

その想いは、Tも私も同じだった筈。





ライブ会場のある街へ向かう電車の中

やっぱり言葉は少ないけれど

時折、言葉を交わし

指を伸ばせば触れられる位置に

互いがいることに安心する私たち。

私が昔、住んでいた街を通り過ぎ

偶然にもTと私が同時期に同じ場所で

働いていた駅も通り過ぎ

電車がアノ街に到着した。

駅は随分、様変わりをしていて

私は少し心がザワつく感じを覚えた。

ほんの少し悪い予感がした。

その予感は的中してしまうのだけど…





ライブまでは時間がある。

代○山のメキシコ料理の店で

私たちは時間を潰すことにした。

Tが以前から気に入ってる店。

他愛もない会話。

一ケ月間、離れていたなんて

きっと誰が見ても思わないだろう。

何の違和感もない、空気。

窓から見える街の様子とは対照的に

Tと私の周りだけは穏やかだった。






ただいま

大切なライブにも行ったり


一月ぶりのTとのデート。


ちょっとしたトラブルはあったけれど


無事に帰宅しました


またタラタラとUPしていきま~す。


え???


今回もノロケる気かって?


もちろん!です


くだらん


って方、ぜひヌル~~~くスルーして下さいませ(汗)






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たった ひとつの
失くした欠片を探して…


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