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1+1の行方 two fragments

たった ひとつの欠片を探して…

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安堵と涙


パパに会ってきた。


息苦しそうではあったけれど


ちゃんと会話も出来たし


持ち前の冗談も言えるくらいだった。


顔を見て、言葉を交わして


本当に安堵した。


全ての不安が払拭された訳ではない。


でも私はパパの生命力を信じる。







でも…


その帰り道。


一通のメールが届いた。


親友の父親が亡くなったと。


昨年末に肺炎で入院し、闘病していた。


『今日、お父さんが亡くなりました』


と、悲しみを噛み締めるように


言葉を綴ったメールだった。


一瞬、言葉を失い


冷静さを忘れてしまいそうになった。


でも私が取り乱す訳にはいかない。


そしてパパの元から帰った翌日、


通夜に参列させて頂いた。


その翌日の告別式にも。


とても可愛がってくれた方だった。


でも私は泣かなかった。


悲しくなかったからじゃない。


私が泣いたら親友が壊れるからだ。


必死に立ち、参列者に挨拶をしている彼女を


私は支えなければいけなかったから。


彼女は私を見付けると抱き付き


堪え切れなかった涙を溢れさせた。


私は力一杯、彼女を抱き締めた。


『もう少し、もう少し踏ん張れ』


そう耳元で言葉を掛けた。


彼女は、ちゃんと頑張った。


告別式の後。


私に抱き付き泣く彼女を


もう一度、抱き締め


『大丈夫だよ。いつでも抱き締めてる』


そう伝えた。







パパに会って安堵し


その直後に訪れた哀しみ。


惜別の想いを感じながら


決して諦めないと誓った。






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Author:雫
たった ひとつの
失くした欠片を探して…


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