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考え過ぎ
しばらく何も書けなかったのには、
私なりの事情があったから。
離れていても会えなくても
それでも繋がり続けていると信じていた
T に変化があったことで動揺していたから。
私の性格的にグレーゾーンは存在しない。
なのに、それを知っていて T はグレーゾーンに入っていた。
T も私も持病を持っている。
それも完治することのない病。
T は、その部分で悩んでいたらしい。
私が T を失った時のことを考えて
違和感を感じる距離を取っていたのだ。
そんなの気付いていた。
だから私は思い切り T を責めた。
他に誰かが存在するようになったのなら
私は決して追いかけたりはしない。
電話で話し合った。
結果、T が考え過ぎていたことが分かった。
『雫が僕を失った時の喪失感を考えた』
『だからフェイドアウトしようと思ってた』
そう言われた。
私は激昂し、T を責めた。
だって誰だって明日も生きている保証なんて
何処にも何ひとつない。
だから真剣に相手を想うんだから。
健康な人間だって明日、何が起こるか分からない。
だから今日一日。
大切な人間を大切にする。
それ以外、無力な人間に出来ることなどない。