1＋1の行方　two fragments

彼は私のアンカー。


私が漂流しないよう繋ぎ止めてくれている。


本当は今夜から仕事でホテル暮らしになる筈だった。


だけどPJの関係でホテル暮らしはなくなりそう。


少し安心。


PJが進行するようになったら


私が不安定になる深夜には繋がれない。


情報漏洩防止のために携帯も取り上げられてしまうから。


でも、その心配はしなくても済みそう。


フリーで仕事をしている彼にしたら


現実問題としては大きな痛手。


だけど私は安心してる。


彼も不安定な私を理解してるから


色んな意味で安心してくれている。


そんな彼の想いに甘えている私が


今夜も此処にいる。


ありがとう、T。


いつか真っ直ぐ貴方だけを


見詰められる私になりたい。