1＋1の行方　two fragments

Tと私は主従ではない。


あくまでも一人の男と女。


Tは本当は、どう考えてるんだろう？


不安になって尋ねてみた。


『関係のカタチなんて、どうでもいい』


『僕たちにしか作れない関係を作ればいい』


即答で返事が返ってきた。


私にとって過去になった、あの人との主従は


安定ではなく絶望の世界だった。


恐らく二度と主従という関係を求めることはない。


私が欲しいのは…


私が私らしく愛することであり


私が私らしく愛されること。


そして共に歩むことのできるパートナーが


私を愛することで幸せを感じてくれること。


私に愛されることで満たされてくれること。


今の私が望むのは


それ以上でも以下でもない。