1＋1の行方　two fragments

この世の中に永遠はないと


私は、ずっと信じて生きてきた。


この世の中に変わらないものなどないと


私は、頑なに信じて生きてきた。


そして、それをTに告げる。


Tから返ってきた言葉は


『僕も同じように信じて生きてきた』


『だけどね、僕は今。絶対的な確信を持ってるよ』


『雫への想いは永遠に変わらない』


『何が どう変化しても僕の心は変わらない』


『自分でも不思議な気持ちなんだ』


『だけど僕は変わらないと断言できる』


『いつか雫にも永遠を見せてあげる』


『僕の一生を掛けて、雫に永遠を見せてあげる』


思いもよらない言葉だった。


私と同じように非論理的なことを嫌うT。


そのTの口から、そんな言葉が出てくるなんて


私は全く想像していなかったから。


だけどTの言葉が真実なのだったら


私も永遠ってものを見てみたい。


終わらない愛があるのだとしたら


私も感じてみたいと


そう心から思う…