1＋1の行方　two fragments

今日は朝から感情の揺れが治まらず


頓服薬を２錠飲んでいた。


神経の昂ぶりは抑えられたけど


その反面で脳は仮眠状態。


そのまま夕食の支度を始めた。


途端、研ぎ立ての包丁が私の指を襲った。


料理をしていて指を切るなんて


十何年振りだろう…？


すぐに消毒薬で傷口を流し


傷の程度を確認しようとした。


だけど出血が多すぎて確認出来ない。


慌てて止血を始めたけど


血液は溢れ出すようにボタボタと流れる。


あっという間にシャツの袖まで


真っ赤に色づいてしまった。


仕方なく私は車のキーを持ち


止血をしたままの状態で病院へ。


ドクターに呆れられる。


『自分で運転してきたの？』


そう訊ねられたから、


『夕方の忙しい時間、他に思い付かなかった』


と答えた私。


縫合する程ではなかったのが幸い。


どれだけマヌケなんだ、私


って言うか、料理するようになって十何年？


自分のアホさに呆れるやら、傷は痛むやら…


結局、今夜は近所の お弁当屋さんで


好みでない、味の濃い お弁当となってしまった


思い切り凹んでます…