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1+1の行方 two fragments

たった ひとつの欠片を探して…

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彼と知り合ったのは、昨年12月の初め頃。


あの人とのことで悩み、迷い、もがき続けてた頃。


何とはなしに文字の交換が始まった。


切欠は私の病気の話からだったかな。


適切なアドバイスをくれたり


フォローをしてくれたりする人だった。


私の病気は、なかなか周囲には理解されにくく


私は理解してもらえることが


ただ純粋に嬉しかったし、安心した。


症状が悪化する原因は


決まって、あの人のことだったけど


敢えて彼は原因を訊こうとはしなかった。


多分、気付いていたんだろうけど。


何度もパニックを起こし、私は取り乱したし


やり場のない怒りを彼にぶつけてしまったりした。


その度に私は自己嫌悪に陥り、謝った。


ある日。


彼からメッセージが残されていた。





『僕は此処にいるから安心していいんだよ』


『雫は雫のままでいい』


『雫の気持ち、雫のペースで僕に近付いて来てほしい』


『ゆっくりでいい。慌てなくていい』


『僕は此処で雫が近付いて来てくれるのを待ってるよ』


『ちゃんと雫を見ているから、安心してほしい』





正直、戸惑った。


彼からの好意には気付いていたし、


私の中にも微かながらにも好意はあった。


だけど、そんな風に言われるとは思ってなかったから。


それに何より私の頭の中には


私を振り回すだけの あの人が大きく居座っていたし…


だから私は


『ありがとう』


としか答えられなかった。


なのに彼は、いまだに同じ言葉を繰り返す。


ガサガサに乾き切った私の心に


彼の言葉が少しずつ潤いを取り戻させてくれる。


そして、そっと いつでも手を差し出してくれている。


その手を掴んでいいのだろうか?


あの人を過去に追いやっても


まだ私は迷っている…






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Author:雫
たった ひとつの
失くした欠片を探して…


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