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喉仏
初めてTに おねだりをした。
それは決して可愛らしいものではなく
普通の人が聞いたら驚くものだと思う。
『貴方が先に逝ったら、喉仏の骨だけは私に頂戴?』
『私の生命が終わった時、一緒に焼いてもらうから』
『そしたら一緒に土に還ろうね』
そんなことを言った私に、Tは
『ちゃんと遺言に書いておくよ』
『僕も雫が独りぼっちはイヤだからね』
『ずっと一緒にいて、一緒に土に還ろう』
そう答えてくれた。
普通ならリングやネックレス。
そんなものを ねだるのかもしれないね。
だけど私はTの生きていた証が欲しい…
私と生きてくれてたって証が欲しい。
そんなこと思ったら喉仏の骨になった。
私の名前を呼んでくれる時。
私に『愛してる』と言ってくれる時。
その時には必ず喉仏が動いているから。
姿は見えなくなっても
Tの声が聴こえるような気がするから。
きっと実現はしないだろうけど
それでもTが私の気持ちを理解してくれた。
それだけでいい…
それは決して可愛らしいものではなく
普通の人が聞いたら驚くものだと思う。
『貴方が先に逝ったら、喉仏の骨だけは私に頂戴?』
『私の生命が終わった時、一緒に焼いてもらうから』
『そしたら一緒に土に還ろうね』
そんなことを言った私に、Tは
『ちゃんと遺言に書いておくよ』
『僕も雫が独りぼっちはイヤだからね』
『ずっと一緒にいて、一緒に土に還ろう』
そう答えてくれた。
普通ならリングやネックレス。
そんなものを ねだるのかもしれないね。
だけど私はTの生きていた証が欲しい…
私と生きてくれてたって証が欲しい。
そんなこと思ったら喉仏の骨になった。
私の名前を呼んでくれる時。
私に『愛してる』と言ってくれる時。
その時には必ず喉仏が動いているから。
姿は見えなくなっても
Tの声が聴こえるような気がするから。
きっと実現はしないだろうけど
それでもTが私の気持ちを理解してくれた。
それだけでいい…