1＋1の行方　two fragments

昨夜、Tと繋がった時間。


私の心の中の苛立ちは収まっていなかった。


『生きてるのが辛い』


そうTに伝えた。


『雫の最期は必ず僕が一緒』


『勝手に逝ったりしたら、その場で僕も後を追うよ』


ハッとした。


私は彼には生きていてほしいって


私がいなくなっても生きていてほしいって


そう思っていたから。


でも、もしTが今いなくなったら…


きっと私も後を追ってしまうだろう。


同じ傷を抱え


その傷を癒し合えるのは


Tだからなんだ。


Tが私を庇う優しい毛布なら


私はTを包む柔らかなガーゼでありたい。


これからも何度も繰り返されるだろう会話。


だけどT。


最期は一緒にいてね。


そう心から思う。